「えーっ! 痴漢退治に協力して欲しいッ!?」
なにを驚いてるかって? それがね…
帰り支度をしていたわたしと菊丸くんに桂木先生が頼み事があるって言ってきたんだけど。
いきなりこんなことを頼んできたのよね。
なんでも最近、通学用電車で痴漢の被害が多発してるらしくって、桂木先生のところに相談がきてたらしいの。それで、どうにかしようってことらしいんだけど。
「ええ、お願い。こんなこと頼めるのはあなたたちしかいないのよ」
宿直室の中では菊丸、いずみの前で桂木先生がすまなそうにして、二人の前で手を合わせていた。いずみはしかし、先生の頼みごとに動揺のほうが強い。
「ちょ、ちょっと先生っ! なに考えてるんですかッ?! わたしたち普通の高校生なんですよ!」
「もちろん、いずみちゃんだけを危険な目にはあわせないわよ?わたしも協力するから」
「で、でも…そうだ、警察に頼めばいいじゃないですか」
ちょっと薄情かもしれないけど、これは当たり前よね。…あれ、でも警察?囮?なにか引っかかるわね。
「もちろん頼んだわよ、今も捜査はしてくれてるわ。でも、できれば相談をしてきた娘たちの為にもわたしも協力したいのよ」
それに、と女教師は意味あり気にいずみを見つめて口を開く。
「あなたたち、前にも警察に協力し痴漢逮捕に一役買ったらしいじゃない」
「あ、あれは、その…」
桂木先生が言っているのは、一年前に知り合った秋山婦警に乞われて、のぞきの常習犯を捕まえる手助けに菊丸と恋人のフリをした一件である。
警察に協力して一役買ったことは確かだが、それを利用した菊丸の暴走を思い出していずみは苦い顔を浮かべる。
桂木先生の気持ちもわかるが、菊丸を関わらせるとどうせろくな事にはならないに決まっている。そう思って言葉を濁すのだが…
「いずみちゃん! 協力しようよっ、桂木先生がこんなに頼んでるんだし、それに被害に遇ってる娘たちの為にもなるんだよっ!」
そこに横合いから菊丸のいかにも正義感溢れる台詞が被さってきた。
「ちょっと、菊丸くんっ!」
「ありがとう、菊丸くん! ね、いずみちゃん、菊丸くんもこう言ってくれてるし、お願いだから協力して? ね」
「う、もう、わかりました。協力…します」
結局、囮になる事になっちゃったんだけど。
…それにしても、
「ね、ねえ、菊丸くん、こ、この格好…この間も言ったけど、何とかならないの?」
「もう、今更何を言ってるんだよ! 囮になるんだったらそれくらいの格好しないと」
「で、でも、菊丸くん。確かに言うことはわかるけど、いくらなんでもこんな格好…。わたしも恥ずかしくって…」
菊丸に促され、使用中の立て札を立てた男子トイレで着替えを済ませた二人は、ホームに出るのを未だに躊躇っていた。二人が躊躇うのも無理はない。今の二人の格好はあまりにも煽情的に過ぎるのである。
体にぴったりと密着したニット素材のワンピースは、少しでも屈めば下着が丸見えになりそうなほどの短さ。
その上、下着の着用を許されたのはパンティーだけで上はノーブラ状態。そのパンティーも桂木先生は赤の、いずみは黒のティーバックで後ろから見ると下着を穿いてないように見えてしまう。これでは痴漢をしてくださいといっているようなものだった。
煮え切らない二人に菊丸が一喝する。
「桂木先生までなにを言ってるんですかっ! 二人ともその格好で囮役をするってぼくと約束したじゃないですか?!」
「‥‥っ」
「~~っ!」
菊丸に言われて二人の顔が真っ赤に染まった。
痴漢退治を頼まれた日、菊丸は持ち前の口の巧さで今回の作戦の主導権を握って作戦から二人の服装にまで口を出したのだ。
曰く、囮役になるからには他の人より目立って狙われるようにしなければいけない。その為には、痴漢が狙いやすいような無防備な服が一番だ。などなど。
そうして服を買いに出かけ、仕舞いには下着にまで口を出され、そのうえ予行演習だと試着室の中で痴漢行為を働き、二人を可愛がったのである。
抵抗しようにも予行演習という大義名分の前に為す術もなく、本物の痴漢も逃げ出すような色責めに二人は下着を替えるたびに汚してしまい、店員が助けに来るまでに10枚のパンティを買い取る羽目になったのだ。
しかも試着室での予行演習だけに飽き足らず、本番と同じように電車でもと言い出した菊丸に電車の中に連れ込まれた。
その時に約束させられたのであるが‥
(なにが約束よっ、無理やり言わせたくせに‥!)
二人はその時のことを思い出す。
終電近くの時間帯で乗員もまばらの車内、隅の一角に人だかりが出来上がっている。
座席に陣取っているのは、一人の少年を挟んで20代前半と見られる女性に、高校生くらいの少女だ。注目を集めているのは二人ともちょっとお目にかかれないほどの美人だというだけではない。
二人が真ん中の少年に悪戯をされているせいだった。
少年、菊丸は左に座る桂木先生の脚を開かせ、パンティの中心をいやらしく責め続けながら何度目かの確認をとっていた。
「先生、本番はこの格好でくるんですよ、わかりました?」
「あっ、ああぁん! いやっ、いやよっ! こ、こんないやらしい格好、できるわけ‥っ、あ、あっ! ああ~~~~~~っ」
羞恥に真っ赤になりながら必死に嫌々をする慶子であったが、指先をいやらしく動かされ、耳元に息を吹きかけながら同じことを執拗に繰り返されて、堪らずに全身を仰け反らせてしまう。
試着室での一件から、今まで5時間近くも色責めを受けて堪えられる限界などとっくに超えているのだ。
「いやらしいからこそ痴漢も寄ってくるんでしょ。ほら、約束してよ、先生♪」
「あっ、あっ‥、だめっ、もうだめぇっ! 行くからっ、この格好で行くから、もう許してっ」
「ほんとに? ちゃんと来てくれます?」
「行くわっ! あ、あ‥っ、い、イクっ、イキますっ!」
車内に響き渡る大声で、何度も行くと繰り返し、菊丸にしがみつく桂木先生。
右に座る美少女にも胸を揉みながら同じように尋ねるが、さすがにいずみは行かないと抵抗し続けていた。しかし、いずみも試着室から続く色責めに身体中をとろかされ、結局は同級生の確認に抗えず、菊丸を間に挟んだ桂木先生に負けないくらいにはしたなく、高校生とは思えない動きで腰をうねらせながら、「あっ、あっ、だめっ、もうだめぇっ! い、いくぅっ!」ッと唇を噛み締めながら、菊丸の選んだ服を着てくることを告げてしまう。
一度約束すると二人は汗に濡れたパンティが大事なところに張り付いて透けて見えそうなままだらしなく脚を開いて、ハァハァと荒く息を吐き続けてくったりと椅子に座り込んでしまう。
羞恥心の強い二人にとって、本番にこの格好で行くことを約束することにそれだけ疲労を強いてしまうのだ。
それだけに菊丸にもこの約束の繰り返しは重要で、本番で反故にされないためにもしっかりと約束させる必要があった。
疲れきっている二人を起こすと、また質問を繰り返す。
「い、いやあんっ、そ、そんな‥っ、まだ‥、あ、あっ、だめっ! 菊丸くんっ、許してっ、や、やぁんっ! だめ、だめぇっ、い、いっちゃう‥ぅ、駄目なのにぃ、教師なのにっ‥、あぁあんっ、いきますっ! 菊丸くんっ、イクゥッ!」
椅子に座って大股開きのまま、いやらしい下着を見せつけるようにして腰を突き出し、美貌を真っ赤にして女教師が愛らしく叫べば、同級生の美少女も一際口惜しそうにしながらも、やはり負けじと黒髪を振り乱しながら叫んでしまっていた。
「‥い、いいかげんに‥っ、ぁあぁんっ! いやっ、いやぁっ! だめっ、また‥っ、いく‥い、イクゥッ! ああっん、いくぅぅっ!!」
ガクガクと椅子の上で仰け反り、大勢の乗客の前ではしたない姿を晒してしまう二人。その激しい乱れように、乗客たちも引くほどだ。
一方は学校の先生だというのに、教え子らしい少年にしがみつき、頬をすり寄せて甘え泣き、もう一人はいかにも気の強そうな美少女なのに、その容貌からは想像も出来ないいやらしい下着を汗まみれにしてガクガクと腰を振っているのだ。
(うぷぷ。この二人ならあと二十回くらい約束できちゃうかな? ほんとかっわいいんだから♪)
そんな二人を満足そうに見つめる菊丸。まだ終電までには時間はある。自分の肩に頭を預けて全身を震わせている桂木先生といずみに再び確認をしようと動き始めるのだった。
いまだヒクヒクと陸に上がった魚のように小刻みに震えている二人は、菊丸のしつこい確認作業に悲鳴をあげ、また男たちの前にはしたない姿を晒してしまう。
結局、菊丸の目論見どおり、二人は菊丸の確認に二十回以上も‥正確には慶子が32回、いずみは24回‥応えてしまったのだった。
確かに約束をしたといえばいえるが、無理やりさせられたようなものである。しかし責任感の強い二人は結局本番のこの日、菊丸の言うとおりの格好をして来たのだった。
「ほらほら、そんなにおどおどしてると余計に注目されちゃうでしょ?もっと堂々としてなくちゃ」
「そ、そんなこと言われても…」
そう言われても二人とも顔を真っ赤にし、スカートの裾を手で抑えて辺りの様子を窺がっている。
しかもそうして裾を押さえていると、生地が引っ張られてニットがより密着してツンと突き出した二人の見事な美乳の先端が際立ち、ノーブラであることが一目瞭然となってしまっていた。
二人ともそれに気付いても、菊丸が無遠慮に下ばかりを見ているのでどうしても裾を押さえてしまうのだ。
「ほら、二人とも。そんなにキョロキョロしてちゃ怪しまれちゃうよ。後はぼくに任せてじっとしててよ」
菊丸の言葉に顔を見合わせる二人。
「…先生」
「しょうがないわ。いずみちゃん、ここは菊丸くんに任せて言う通りにしましょう」
渋々ながらも頷きあう二人。確かにここまでくれば後は菊丸に任せてしまう以外に道は無い。
「もう、わかったわよ! 菊丸くん、あとは任せたからね」
羞恥に顔を赤らめ、なおも裾のあたりを気にしながらいずみは予定通りに素知らぬフリで車内に入ってゆく。
「頼んだわよ。菊丸くん」
その後を桂木先生も続いていく。
(でへへ、痴漢退治にかこつけてまた楽しませてもらっちゃおうっと)
菊丸は乗り込んでゆく二人のスカートの奥を覗き込みながら、いずみたちが聞けば無事ではいられないようなことを考えるのだった。
車内はすでに満員状態で、菊丸たちも動ける状態ではなくなっていた。いずみや、桂木先生は菊丸の指示でそのなかでも身動きの取り辛い場所へと移動させられていく。
「すごい混雑。これじゃ身動きどころか、周りも見渡せないじゃない」
「本当ね。ねえ、菊丸くん、もう少し動けそうなところに行かない?このままじゃ、その…本当に痴漢が来た時どうしようもないし」
「大丈夫。そんな時の為にぼくがいるんじゃないですか」
「そ、それはそうだけど。でも…ねえ、いずみちゃん」
菊丸にそう言われても不安を隠せないように、いずみの方に顔を向ける。
「う、うん。菊丸くん。桂木先生の言う通りだと思うし、移動しない?」
「何を言ってるんだよ、二人とも! いいかい、二人が身動きが取れないからこそ、囮役になるんじゃないか。いいから、このままじっとしてるんだ!」
「わ、わかったわよっ! んもう、そんなに怒鳴らなくってもいいじゃない」
菊丸の剣幕に押されいずみと桂木先生は、不安を隠しきれないまま移動を続けるのだった。
人ごみを掻き分け進んでゆく二人に周囲は迷惑顔であったが、二人の美貌と昼日中に目にするには過激に過ぎる装いに目尻を下げ、もっとその姿を見ようと少しの距離を取ってくるので思うよりも楽に進めたのは僥倖だった。
菊丸を軸にいずみは進行方向から手前に、桂木先生は後ろ側へとそれぞれ押し込められた。さすがに車内の混雑の中、二人とも窮屈そうに揺られていて、背後の様子に気を配れないようだ。
「二人とも一緒より、離れてた方が確率が高くなるからね」
との事である。
(でへへ、二人一緒だと悪戯しにくいもんね。別の場所に押し込めて、本物の痴漢の代わりに思う存分楽しませてもらっちゃおうっと)
こんな身動きの取れない場所に二人を押し込んだのも、好きなように悪戯を仕掛けようという心積もりかららしい。
痴漢の被害に遭う少女達を守ろうと羞恥心を堪えて恥ずかしい格好をしたいずみたちだが、菊丸にとってはそんな彼女たちの高潔さや羞恥心も楽しむ為の下準備のようだ。
(やっぱり頼まれた事だし、最初は桂木先生から可愛がってあげなくちゃね~♪)
菊丸が最初の生贄に選んだのは憧れの美人教師、桂木慶子。先ほど押し込めた位置を確認すると、菊丸の言うとおりにおとなしくじっとしているようだが、離れた場所からも周りの注目を集めているのがよくわかる。
(うひょひょ~♪ 恥ずかしそうにしちゃって~。そんな顔してるとつい悪戯したくなっちゃうじゃありませんか~)
勝手なことを呟きながら人ごみの中を縫うように近づくと、眼前の女教師に手を伸ばす。
(まずは…お尻を拝ませてもらいまーす)
そろり、と菊丸がスカートの端をつまみ、ゆっくりと捲りあげると、さすがに大人の貫禄というべきか、たっぷりとした迫力のお尻が露になる。菊丸の選んだパンティーはTバックの為に隠すものもなく丸出しの状態だ。
(おお、桂木先生のお尻ーっ! すっごい迫力!)
聖職者とは思えないスタイルを誇る桂木先生だが、中でも90センチを超えるヒップの迫力は凄まじく間近で見ると圧倒されるばかりだ。
菊丸は感激しながら、桂木先生の白桃のようなお尻を撫で始めてゆく。
「きゃあっ!」
ヒップから伝わった手の感触に慶子は小さな悲鳴を上げて、身を硬くする。
(まさか、痴漢?)
後ろを振り向こうにも、先ほど新たに乗り込んできた乗客達で混雑も凄まじくなり、もう振り向く事すら出来ない。
その間にも菊丸の手はお尻を這い回って、その跳ね返る弾力を楽しんでいる。
(くっ、やっぱり痴漢ね。き、菊丸くんに知らせないと…)
囮役の二人に菊丸は連絡用の無線機を渡していた。耳にイヤホンの形でついているのがそれである。感度の良い指向性のマイクを持っているのでスイッチを入れればそのままで会話が可能になるのだ。
「菊丸くん。聞こえる?」
「聞こえますよ、先生。どうしたんですか?」
「ち、痴漢が出たみたいなの。だから、その…あ、あんっ!」
「先生っ?」
突然声の調子を乱す先生に、心配そうに声をかける菊丸だが、実際は後ろを振り向く事も出来ない桂木のお尻をまたも撫でたのである。
「…あンッ! な、なんでもないわ、菊丸くん。それよりはやく来て」
「わ、わかりました。でも、先生。混雑しててなかなか進めないんです。だから、ぼくが行くまで何とか我慢してください」
「わ、わかったわ、菊丸くん。で、でもお願いだから急いでね」
「はい」
(でへ。先生。ぼくはすぐ後ろにいるんですよ~♪ 時間いっぱいまで可愛がってあげちゃいますからね~♪)
大胆にも菊丸は本物の痴漢もかくやという責めを女教師に加え始める。お尻を撫でるだけではなく、谷間にまで侵入し、さらにその奥を指で責めては声を上げさせていた。
「んっ…あ、あんっ」
身動きの出来ない桂木先生に散々悪戯を仕掛けて張りのあるヒップの感触を楽しみ、可愛らしい悲鳴を搾り取る。
「あぁん、イヤッ、いやンっ! そ、そんなところっ…あ、ああっ!」
桂木先生は顔を真っ赤にしながらイヤイヤと首を振りながらも、次第に感じ始めているのか、甘い喘ぎが混じった悲鳴を上げてしまっていた。
もともと感じやすいだけに菊丸の責めの前にどうしても身体が反応してしまう。
その上、菊丸はお尻だけではなく、背後から豊かなバストにも手を伸ばし始め、ますます女教師の反応は際どいものになってしまう。
大胆な責めの前にも、しかし女教師は逃げる素振りも見せずに、痴漢にされるがままになって、なんとも愛らしい姿で耐え抜いているのである。
その姿に今日までの予行演習を思い出して、菊丸はほくそ笑む。
(でへへ、作戦成功だぁ~っ、先生、ぼくの言うとおり、まったく抵抗してませんよ~♪)
菊丸は予行演習中に痴漢に遭っても逆らってはいけないと念押ししていた。あからさまな拒絶を示せば痴漢は逃げてしまい、作戦は失敗する。痴漢を捕らえるためにも、自分が来るまで囮の二人には無抵抗のまま惹きつけておくように言い含めたのだ。
最初の内は抵抗していた二人だったが、菊丸の念入りな説得によって最後には頷いてくれたのである。
桂木先生は健気にも菊丸の言葉を守って、囮役として痴漢の毒牙を甘んじて受けようと耐えている。
それでもせめてもの抵抗に、なんとか痴漢の顔を見ようとするのだが、さっきから恥ずかしい喘ぎを押し殺そうとするのが精一杯で、後ろを振り返る気力すら奪われてしまっていた。
「ああっ! ねえっ、き、菊丸くんっ、ま、まだなのっ?!」
ついに耐え切れず無線を通じて菊丸へ泣き言を言うのであるが、菊丸の返答はにべもなく、混雑を理由に遅れるの一言が返ってくるだけである。
そうして菊丸の救援を待つ間に、女教師は痴漢のいやらしい責めを受け続け、切ない喘ぎを漏らすようになってしまう。
「あっ、あっ、あんっ! そんなっ、の…あ、あ…い、いやぁんっ!」
次第に声が大きくなり、周りの男たちも怪訝な顔で美教師の喘ぎ顔を見始める。
(うっわ~、すっごい声出しちゃって~。う~ん、いずみちゃんも待ってることだし、先生はこのくらいで勘弁してあげようかな~)
後ろから覗く美教師の紅く染まった喘ぎ顔に、さすがに周りの反応も気になりだし、ようやく囮役という名の生贄から解放することにしたのであった。
「あっ…」
菊丸の指責めから解放された途端、全身の力が抜けたように桂木先生は後ろ向きに倒れこんでしまい、それを何食わぬ顔で菊丸が支えながら、声をかける。
「せ、先生、大丈夫っ?」
「あ、き、菊丸く…ん…」
まだ、力が入らないのか、菊丸に後ろから支えられたまま、ぼうっとした表情で教え子の名前を口にする。汗の浮かんだ美貌には髪が頬や額に張り付き、半開きの唇からは今もハァハァと吐息が漏れ、とても聖職者には見えない。
「き、菊丸くん、ち、痴漢は…?」
「逃げちゃったみたいだ。ごめんね、先生、ぼくが遅れたばっかりに」
「う、ううん、菊丸くんのせいじゃ…ない、わよ。それに、囮に引っかかったのは確かなんだし、まだチャンスはあるわ」
菊丸の謝罪に、少しずつ理性を取り戻し優しい言葉をかける桂木先生。いまだに顔が赤いのは、痴漢に感じさせられたところを教え子に助けられたからだろう。
「じゃあ、ぼくはいずみちゃんの方を見てくるよ。もしかしたら、またやってくるかもしれないから」
「え、ええ。お願いね。菊丸くん」
菊丸の言葉に頷く女教師は手すりに寄りかかり、体力の回復を図ってから、いずみを助けるつもりである。恥ずかしいことだが、いまだに力が入らず、全身が痴漢の責めの余韻にとろけてしまっていた。
「わたしもしばらくしたら、そっちに行くから、なにかあったらすぐに呼んでね?」
「わかったよ。先生」
(でへえ、今度はいずみちゃんかあ、こんなチャンスは滅多にないからね。思いっきり、楽しまなくちゃ)
桂木先生の気遣いに返事をしながらも、心の中は同級生への悪戯で一杯になっていたのであった。
(おっ、いたいたあ、いずみちゃんだあ)
美教師の喘ぎ姿を反芻しつつ、ついに目標のいずみを発見する菊丸。遠目からでも、その容姿の輝きは隠しようもなく、窮屈な満員電車の中でも一際異彩を放っていた。
(くう~っ、やっぱりかわいいなあ、いずみちゃん。ぐふふ、今日もたっぷり楽しませてもらいましょう!)
菊丸は気づかれないように細心の注意を払って、いずみの背後にピタリと張り付くと、先ほどと同じくスカートの裾に手をかけ、可愛いお尻を丸出しにさせる。
(うっひゃああ、何度見ても最高の眺めっ! やっぱりいずみちゃんのお尻はいいなあ)
既に幾度も見たいずみのお尻ではあるが、菊丸は感激のあまり涙まで流している。ボリューム感では桂木先生に一歩を譲るが、スポーツ万能少女らしく小気味よく上向いたヒップの張りは瑞々しい魅力に溢れて、電車の中でなければ頬擦りしているかもしれない。
(っ! だ、誰かスカートめくってるぅ! まさか痴漢?!)
一方、いずみは気配でスカートを捲られた事に気付いたのだが、後ろを振り向く事すら出来ない混雑の中では確かめる事も出来ない。
(だからもっと空いてる場所にしようって、…え?)
菊丸の指示で混み合う車内の中でも特に混雑の厳しい場所へ押し込まれた文句を呟くが、次の瞬間に口からは悲鳴がほとばしる。
「きゃああっ!」
剥き出しになったいずみのお尻に菊丸の腕が伸ばされ、さわさわと撫でさすり始めたのだ。
(スベスベして、や・わ・ら・かーい)
菊丸は感触を楽しむようにして、いずみのお尻に刺激を与えつづける。
「あ、あ、」
驚きの余り、硬直し声にならない悲鳴を上げ続ける。痴漢の被害に遭ったことはあっても、ここまで大胆な行為を受けたことはない。あらためて菊丸の指示でTバックなど穿かされたことを後悔する。
(ちょ、直接お尻に触られ…っ、あ、ああんっ)
なんとも言えない刺激に身悶えするのだが、菊丸の手はいずみのお尻にピタリと張り付いて一向に離れない。それどころか、指先を微妙に曲げて谷間にまで忍び込んで新たな刺激を与えてくる。
「あ、あっ、ああん!?」
撫でられるだけならまだしも、ヒップの谷間を指で責められる刺激に、思わずキュウッと力が加わり、痴漢の指を食い閉めてしまう。それがよけいに痴漢に遭っている事実を突きつけてくるようで、勝気な少女にはたまらない悔しさだ。
(…こ、このっ!)
しかし痴漢の大胆さもそうだが、思わず声が出てしまう自分にも腹が立つ。が、そんないずみの怒りは、菊丸の行為にすぐかき消されてしまう。
(でへへ、いずみちゃん、この辺が感じやすいんだよね~。それから…ここも♪)
「あっ…、あ? そ、そこはっ…ああっ!」
谷間に滑り込んだ指先はさらに深く滑り込み、鉤状に曲げた指の動きの前にいずみは、ブルブルと震えてまたも甘い悲鳴をあげてしまう。
(こ、こいつっ…し、信じらんないっ! で、電車の中で…、くぅっ、うっ、…い、いやっ、だめぇっ!)
こちらの胸中も知らずに、痴漢の指先はますます奥深く侵入し、美少女を混乱させる。
執拗なお尻責めに17歳の美少女は太股をよじり合わせ、爪先立ちに膝をガクガクと震わせてしまっていた。
「いずみちゃん? 聴こえる、ぼくだよ、菊丸だよ」
「…ぁ、…え、き、菊丸…くん? …あ、や、やだっ」
耳元で聴こえてきた同級生の声に、いずみは次第に意識がはっきりとするのを自覚する。同時に、甘えたような声を出す恥ずかしさに耳まで真っ赤にして首を振った。
「いずみちゃん、さっき桂木先生が痴漢に遭ったんだ。でも、ぼくのせいで逃げられちゃって…。もういずみちゃんだけが頼りなんだよっ、もし痴漢に遭ったら今度こそっ」
朦朧としているいずみに、菊丸は白々しい台詞を立て続けに口にする。今なら、背後の自分にも気づかず、いずみを囮役として縛り付けることが出来ると計算しているのだ。
「か、桂木先生がっ?! …き、菊丸くんっ、その痴漢、いまわたしの後ろにいるはずよっ、はやく来てちょうだいっ!」
「なんだって?わかったよ、混雑で遅れるけど、痴漢を惹きつけておいてね、いずみちゃん」
「わ、わかったわ、とにかく早くお願いね?!」
(でへ、うまくいきましたよ~、これでまた楽しめちゃいますよ~♪)
気の強さこそこの美少女の魅力と信じる菊丸は、あえて少女を奮い立たせることで楽しみを倍増しようと企んだのだ。それは見事に成功したのである。
(まさか桂木先生まで犠牲になってるなんて…っ、許さないわっ、見てなさい、菊丸くんが来たらアンタなんて…でも…)
卑劣な痴漢を捕らえる覚悟を決めたいずみだが、いくら意識がはっきりとしても、口惜しいことにいまだにさっきのお尻責めに身体が震えていた。
いずみの様子に準備は出来たとばかりに、菊丸はいよいよ本格的な攻撃を始めようと手を伸ばす。いずみの理性を復活させるためにあえて止めていたお尻責めに加えて、今度はいずみの最大の弱点である、Fカップを誇る美巨乳をも攻撃対象に加えたのである。
「えっ、あっ、…なっ!」
てっきりお尻だけが辱められると緊張していたところに、予想外の攻撃が加えられ、いずみは狼狽の声を上げる。
「ちょっ、そんなっ…あ、ああっ!」
それでなくとも先ほどまでのお尻責めに屈しかけていたところに、予想外の胸乳責めは気丈な少女にあっけないほど簡単に悲鳴を上げさせてしまう。
「いっ、いやあっん!」
感じやすすぎるバストにまで魔の手を伸ばされ、美少女の牙城はもろくも崩れ始めてしまっている。
(そんなっ、このうえオッパイまで責められたら‥?!)
菊丸の肉調教のおかげで高校生とは思えない肉体にされたいずみである。毎日のように胸を苛められ、今では勃起乳首を扱かれるだけで抵抗できない身体に作り変えられてしまっているのだ。
そのことを自覚しているだけに、胸にまで責めが加わったことにいやでも恐怖を覚えてしまう。
このままでは抵抗も出来ずに痴漢されて、菊丸相手のように狂わされてしまうかもしれない。
そんないずみの気持を知ってか知らずか、痴漢の手の動きは憎らしいくらい的確に感じる場所を探り当てて、責めてきているのだ。
「あっ、ああっ! だ、だめっ!」
抵抗しなければと思うのだが、菊丸の念押しを思い出し避けようとした動きを止めてしまった。
(どうしよう‥、抵抗したら痴漢に逃げられちゃうし、でもこのままじゃ‥痴漢されてるのにおかしくなちゃうっ)
菊丸の命令と自分自身の危機とを秤にかけるも、痴漢退治という名目に逆らえず、悔しさに歯噛みしながらも痴漢の責めを受け入れてしまう。
(でへ。いずみちゃんもしっかりぼくの命令を守ってくれてますよ~。ぐふふ、その責任感の強さが命取りなんだよね、二人とも)
責任感と正義感の強い女教師を電車の中で恥をかかせた後だけに、今度は勝気な美少女も同じように同じように可愛がるつもりなのだった。
背後からムンズと納まりきらないほどの膨らみを揉みし抱きながら、油断したいずみのヒップへの攻撃も忘れない。強固に閉じ合わせていた谷間は、あっさりと菊丸の侵入を許し、その責めを受け入れてしまう。
(でへへ、お尻とオッパイ、二つも楽しめちゃうなんて♪ …ん、なんだか周りが静かなような?)
美少女の魅力的な膨らみを楽しむ菊丸だったが、辺りの様子がおかしいことに気づく。
ざわついていた車内が妙に静かになっているのだ。
菊丸はいずみへの痴漢行為を止めると、首を廻らして辺りを見回す。
「あ」
そこにはようやく、体力が戻りいずみの様子を見に来た女教師が怒りも露に般若と化して立っていたのだった。
「あ、じゃないわよっ、菊丸くんっ! あんたっ、また…わたしたちを騙したのね~~~~~~~~っ!!!!」
「お~い、いずみちゃーん、せんせーい、ま、待ってよー」
「あら、菊丸くんは痴漢退治に協力してくれるんでしょ?だったら、警察にも協力しなくちゃ」
悪戯がバレた菊丸は、そのまま警察に引き渡されてしまった。その様子を見やるいずみの冷たい言葉。
「そ、そんなあ、このままじゃホントに捕まっちゃうよお」
「何言ってるの!痴漢のフリしてわたしたちにあんな恥ずかしい真似して!少し頭を冷やしてきなさい!!」
怒りの為か、それともその時のことを思い出してか、桂木先生も顔を真っ赤にしていた。
─全く、菊丸くんったら懲りないんだから。先生の言う通り、少し頭を冷やして反省しなさい!─

(11 票, 平均: 4.64 点 / 最高点 5)
新装開店おめでとうございます。
連続痴漢とは凄いやつです菊丸の兄ちゃん。
しかし、犯罪は駄目ですよね(笑)
まあ、この二人ならオッケーでしょう。
[1] Posted at 2008.08.27 by Maxwell
改めてお礼を。
いつもいつも本当にありがとうございます。
Maxwellさんの一言が本当に励みになっています。
いつも書いてくださっているので、今回またコメントされるのは辛かったと思いますがw
犯罪はいけませんが、菊丸の行為はある意味愛です。
犯罪でもセクハラでもなく、純真な彼女たちを堕とすマゾ調教…あ、いや肉体改造…ええ、と、まーとにかくMaxwellさんも書いているように、あの二人ならオッケーなのです。
悦ん…喜んでますし。
[2] Posted at 2008.08.31 by 虎馬屋@管理人
う~む、すごい
相変わらずすごいですね、菊丸君
満員電車の中をかきわけながら、いずみちゃんに向かっていく姿が目に浮かびます。
エンディングでつかまってましたが、さて、何回目の警察の御厄介だったのやら(笑)
[3] Posted at 2008.12.5 by TK
>TKさん
なんでもありですよね。
補導歴どころか逮捕歴ありの高校生。
それでいて普通に進級してるわけですから、甘い高校なんだろうなあ。
[4] Posted at 2008.12.6 by 虎馬屋@管理人
>[2]
確かにセクハラはセクハラでも愛あるセクハラですね。
[5] Posted at 2008.12.10 by maru
>maruさん
そう、これは愛です!
ソフトSM?
まー二人とも真性マゾだし。
嫌がってるますけど、そうじゃないと駄目なんですから。
ぶっちゃけ変態は菊丸というより、あの二人の方です。
[6] Posted at 2008.12.12 by 虎馬屋@管理人
>責任感と正義感の強い女教師を電車の中で恥をかかせた後だけに、今度は勝気な美少女も同じように同じように可愛がるつもりなのだった。
さすが菊丸さん、わかっていらっしゃる!この二人は人前で恥をかかせてなんぼですからね!
[7] Posted at 2009.04.25 by puchi
>puchiさん
そうですねえ。
気が強い分、敵わないとわからせないといけません。
[8] Posted at 2009.05.1 by 虎馬屋@管理人
菊丸の「予行演習」、過激ですねぇ。
ここまでやってたら菊丸の方が先に捕まっちゃいそうですが。
『いずみちゃんPERFECT』描き下ろしの
「パンティの中にケータイを突っ込んで股間でバイブ着信」を
満員電車の中で…というのも面白そうです。
でも、菊丸のフィンガーテクには適わないでしょうか。
[9] Posted at 2010.01.3 by HATAKE
>HATAKEさん
この辺りは自分が読みたいから書いただけなので、アレですが。
携帯電話のバイブ機能はいつか使うつもりです。
できれば授業中に使いたいですねえ。
フィンガーテクはそのあとゆっくり。
[10] Posted at 2010.01.11 by 虎馬屋@管理人